イップスは、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然、思い通りのプレー・動きや意識が出来なくなる症状のことを言います。

イップスという症状は、元々ゴルフ界で使われていた言葉でしたが、現在ではスポーツ全般で使われるようになっています。

以前は「スランプ」と呼んでいたものだと言えば分かりやすいでしょうか？

また音楽家では「ミュージシャンズ・ジストニア」と呼ばれたりもします。

要するに、普段できている動き（筋肉の正しい働き）が、何かの場面で突然できなくなる現象をイップスと表現することができます。

なのでスポーツに限らず、仕事や学校などでも、普段なら問題ないのに、特定の場面になると突然声が出なくなる、普段通りに動けないといった現象もイップスと言えるでしょう。

ただし、イップスという言葉は医学用語ではないため、病院の診断などでは「イップス」と言わずに、

「局所性ジストニア」や「職業性ジストニア」、「痙性発声障害」、「痙性書痙」などと分類されることがあります。

ジストニアもイップスと同様に、検査をしても明らかな原因が見つからないことが多い症状（本態性ジストニア）ですが、特定の場面になると症状が出るという点では同じです。（他にもよく似た病気に【チック症】があります）

それこそ昔は、スポーツ界では、「うまく投げられない」、「うまく打てない」、といった場合に、イップスと言わずに、単に「気合が足りない」、「根性でがんばれ！」という精神論で片付けられていましたが、現在では、脳科学的にもほぼ解明されつつあります。

人間が体を動かす運動機能はすべて意識と無意識で成り立っています。無意識だけでは、体を動かす方向がわかりません。

スムーズな体の動きは意識も使いつつ、無意識を大きく使っています。意識と無意識がうまく働くことで、思い通りに体を動かすことができます。

ところが、精神的なストレスや、失敗した体験、怪我からの復帰など、極度の緊張や不安から、意識と無意識のバランスや自律神経のバランスが崩れ、体が思うように動かなくなります。

それが続くと、脳と末梢神経の相互の流れも悪くなり、姿勢保持や手足を動かすといった、筋肉の動きがスムーズにできなくなります。

イップスを克服するには、何よりもリラックスすることが大切です。
またできないことばかりに気を取られない訓練や、周りに気をとらわれず、できることを淡々と進める練習が効果的です。

当院では、薬を使わずに、脳と神経や自律神経のバランスを整え、背骨や筋肉を整えることによって、体が適度にリラックスして、思うように動かすことが出来るようになります。

薬ばかりに頼りたくない方や、病院以外の改善法を知りたい方は、ぜひお試しください。

このサイトでは、イップスに関する一般的な原因や考え方に加えて、当院が考える原因や根本的な改善法などについて解説していきます。

ぜひ最後まで読み進めていただき、改善のためにお役立ていただければ幸いです。
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